日本相撲協会の現役力士数人が野球賭博に関与していたと自己申告した問題で、力士らは、「賭博は仲間内でやっていた」と説明していることが協会関係者への取材でわかった。
協会は11日に開いた記者会見で、「(賭博に関する)甘い部分があった」と謝罪したが、処分は厳重注意にとどめる方針。同協会を所管する文部科学省は、角界で賭博行為が常態化していた可能性もあるとみて、週明けにも、協会幹部から事情を聞く。
協会関係者によると、申告した力士数人は、大関琴光喜らの野球賭博疑惑を週刊誌が報じた5月下旬以降、師匠を通じて野球賭博について申告した。力士らは「賭博は仲間内でやった」とも話したという。
協会は今回の賭博行為に暴力団関係者の関与がないか調べるほか、51の部屋に対し、さらに賭博をした力士がいないかについて、週明けをめどに回答を求めた。
一方、武蔵川理事長(元横綱三重ノ海)はこの日、「この度は大変ご迷惑をおかけして申し訳ありません」と陳謝するコメントを発表した。そのうえで、「今回自己申告してきた者は、素直に謝罪したので、厳重注意としました」と、期限内での申告があった場合、情状酌量とする考えを示した。
こうした対応について、暴力団関係者による本場所観戦問題など、相次ぐ不祥事のたびに、報告や説明を求め、改善を指導してきた文科省の関係者は、怒りを隠せない。ある幹部は「賭博は犯罪行為。協会は情状をくみたいようだが、それは捜査機関や裁判所が判断することで、内々の処分で済ますことではない」と協会を厳しく批判した。
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